鬼ごっこする人この指とまれ
子供の頃、鬼ごっこが好きだった。
あたしは走るのが得意で、体力も瞬発力もあったから鬼でも逃げる方でも相手を翻弄することができた。
鬼の時は、獲物を狩る動物のように…静かに気が付かれないように近付いて捕まえた。
逃げる時は、無駄に走り回って鬼の体力を削った。
あたしは怪我することに対する恐怖なんてものはひとつもなく、エキセントリックな動きをかました。足から血を流しても走り続けた。心臓の音が頭に響いて、呼吸が苦しくて、汗が出るのが好きだった。
あたしにとってのSMは”ゲーム”という言葉がぴったり。
ドミナントとサブミッシブ、あるいはサディストとマゾヒスト、それ以外もあるだろうけど役割を決めて遊ぶこの性的ロールプレイはゲームそのもの。
たいていのゲームは役割を変えることができる。職業だったり、キャラクターそのものだったり、ね。
たとえば格闘ゲームをするとして、同じキャラを使い続ける人もいるだろうけど、まんべんなく色んなキャラで遊びたい人もいるよね。
SMのロールプレイに当てはめると前者は決まったひとつの役しかしない人に当たる。Sだけ!!Mだけ、!!
で、後者はその時々で役を切り替えて遊ぶスイッチ。
あたしはさ後者なのよ。お気に入りのキャラはいて、そのキャラを極めているんだけど、別のキャラで遊んだりもする。
貪欲な快楽主義だから様々な役割を演じて遊びたいんだ。支配する側も、服従する側も。
数十年間の人生、プライベートでのプレイとSMクラブに入ってからのプレイで気が付いた。どっちかに決める必要なんかない、どっちも楽しんだらいいって。
でもさ、相手にもよるんよ。誰にでも殴られたいわけじゃない。それはみんな一緒でしょ?
Aさんと遊ぶ時はドミナント役が楽しいし、Bさんと遊ぶ時は服従する役をやりたーい。みたいな。相手によってやりたい役割が違う。
安全の保証がされたうえで、ボコされたいしボコしたいっていう…信頼関係のがないとってのだけは共通だね。
あたしが「一般的イメージの所謂女王様じゃない」ってよく言ってたのはこういう理由。
オープンにするか悩んでたけど、薄々勘づいてた子もいるだろうし、写真や映像作品をするクリエイターとしてはオープンにした方が自由に表現できるな〜って。
先日、妄毒映像の発表もしたわけですし、大暴露なのです。
真性S、真性女王様じゃないと〜って人は遠慮しないでどっかいっていいよ(^^)
どの神に従うかはキミが決めたらいい。
自由な考え方で貪欲、そしてモナを好いているキミのことはあたしが快楽に導くよ。
劇薬みたいな快楽を一緒に感じようじゃん。
ひとつ注意。SMクラブでのプレイは責め手しかやらないし、絶望させるかもだけど男性には屈服したくない〜(相手によるってこういうとこ)
プレイ時の役割の話を取っ払えば、モナという人間はコントロールするのは好きだけどされるのは嫌い、肉体的苦痛は好き、精神的な苦痛は嫌い。
「やれよ」って他人を傷つけたくない人を怒鳴りつけて、泣きながら無理やり首絞めてもらうのとかいいなって思うよ。あたしを肉体的に傷つけながら、精神的に傷ついてくれたらいい。書いててとても興奮する。
プレイで感じる快楽って全力で鬼ごっこを楽しんだあの時の感覚に似ている。だからあたしが役割を切り替えて楽しむことができるんだと思う。どっちの役割でも相手を弄ぶから。ヒトとしての歪、これが悦。
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